あなたは、長期投資と聞くと、
どんなイメージを持っていますか?
「長く続ければ大丈夫。」
「積立NISAなら安心。」
「インデックス投資なら
放っておけば増える。」
そんな話を、
一度は聞いたことがあるかも
しれません。
しかし本当にそうでしょうか。
長期投資で本当に大切な考え方とは
私のFP相談でも、
長期投資を始める方は
年々増えています。
・iDeCo
・投資信託
「将来のために、
今から資産を育てたい。」
そう考える人が増えているのは、
とても良いことだと思います。
しかし長期投資と言っても、
投資には違いありません。
投資である以上、
失敗する人も出てきます。
それでここで一つ、
皆さんに質問があります。
長期投資で失敗する人は、
どんな人だと思いますか?
していない人でしょうか」
「資金が少ない人でしょうか」
「運が悪かった人でしょうか」
実は、FPとして
数多くの相談を受けてきた
私の答えは、どれも違います。
長期投資の失敗で多いのは、
なんです。
積み立てを始めて半年で、
株価が大きく下がってしまった。
ニュースでは、
「世界同時株安」
「景気後退」
「〇〇ショック」
そんな言葉が
毎日のように流れます。
すると、
急に不安になってしまいます。
やるんじゃなかった。」「もっと下がる前に
売った方がいいんじゃないか。」
そう考えて、
積み立てをやめてしまいます。
あるいは、
全部売ってしまいます。
FP相談では、
このようなケースを何度も
見てきました。
逆に20年後、30年後の長期で、
大きく資産を増やしている人を見ると、
共通点があります。
それは、
ありません。・難しい投資理論を
知っていたわけでもありません。
・毎日チャートを分析していた
わけでもありません。
・未来を予想できたわけでも
ありません。
それでは、
何が違ったのでしょうか。
答えは、とてもシンプルです。
ただ、それだけなんです。
しかしここで、
また一つ疑問が出てきます。
簡単じゃないですか。」
そう思いますよね。
ところが、実際には、
「長期で続けること」が
一番難しいんです。
長期投資を“続ける”難しさ
投資というのは、
知識との戦いではありません。
むしろ、
なんです。
株価が上がれば、
もっと買いたくなる。
株価が下がれば、
売りたくなる。
SNSを見ると、
〇〇万円増えました。」
そんな投稿が目に入ります。
すると、焦ります。
「自分だけ増えていない。」
「もっといい商品が
あるんじゃないか。」
そうやって、
次から次へと商品を乗り換えます。
そして気が付けば、
長期投資なのに、
長期で持っていない。
これが、
本当に多い失敗なんです。
FP相談では、商品選びより先に、
私が必ず見るものがあります。
それは、
年収でもありません。
資産額でもありません。
どこの投資信託を買うかでも
ありません。
私が最初に見るのは、この人は、
続けられるだろうか
ということです。
この記事では、現役FPとして、
相談現場で本当に多い
を実況中継しながら、
途中でやめずに続けられるのか。
そして、
本当に大切な考え方とは何か。
そこまで、
分かりやすくお話しして
いきます。
この記事を
最後までお読みいただければ、
あなたは、
「どの商品を買うか」
よりも大切な、
を身につけることができます。
将来、
やめなければ良かった。」
そんな後悔をしないためにも、
ぜひ最後までお読みください。
長期投資で失敗しないノウハウを詰め込んでいます
それでは、
この記事で何が分かるのか、
最初にお伝えします。
まず、
長期投資で成功する人というと、
どんな人を思い浮かべますか?
・経済ニュースを毎日見ている人
・株価を読むのが上手な人
そんなイメージを
持っているかもしれません。
しかし実は、
長期投資で成功する人は、
ではありません。
また、
でもありません。
私が相談現場で感じるのは、
が、結果として
成功しているということです。
逆に、失敗する人にも、
ある共通点があります。
不安になって売ってしまう。
✔ SNSで他人の利益を見ると、
焦って商品を変えてしまう。
✔ 最初から無理な金額で積み立てて、
途中でやめてしまう。
こうした行動は、
決して珍しいことではありません。
むしろFP相談では、
何度も目にしてきた光景です。
そこでこの記事では、
現役FPとして、
を、相談現場の実例を
イメージしながら、
一つずつ実況中継していきます。
まず前半では、
5つの行動
について、詳しく解説します。
一見すると、
別々の失敗に見えますが、
実は、
があります。
そしてさらにこの記事では、
向いていない人の性格
にも踏み込んでいきます。
「性格と投資に関係があるの?」
そう思われた方も、
いらっしゃるかもしれません。
実はFP相談では、商品を選ぶ前に、
その人の考え方や行動パターンを
見ることがよくあります。
・毎日資産額を確認してしまう人。
・ニュースを見るたびに、
不安になってしまう人。
・周りの意見に流されやすい人。
こうした性格の特徴は、
長期投資を続けるうえで、
意外と大きな影響を与えます。
つまり今回は、
「投資の知識」だけではなく、
についても、
一緒に考えていきます。
さらに記事の後半では、
私がFP相談で、
最も大切にしている考え方を
お話しします。
それは、
です。
「今なら何を買えばいいですか?」
こうした質問は、
本当によくいただきます。
しかし
私が最初に考えるのは、
おすすめの商品では
ありません。
その人が無理なく続けられるか
そのための、
を一緒に考えることです。
今回の記事では、
そんなFPならではの視点から、
を、できるだけ分かりやすく
お伝えします。
そして最後には、
になるための、
具体的な判断基準もご紹介します。
「何を買えばいいのか。」
その答えを探す前に、
まず知っていただきたいことが
あります。
途中でやめずに続けられるのか
実はこちらの方が、
長期投資では何倍も重要です。
ぜひ最後までお読みいただき、
皆さん自身の投資スタイルを
見直すきっかけにして
いただければと思います。
長期投資なのになぜ失敗するのか
それでは最初に、
一番大切なお話から始めます。
今回のテーマは、
です。
しかし中には、
こんな疑問を持った方もいるかも
しれません。
そもそも失敗するもの
なんですか?」
確かに最近では、
こんな言葉をよく耳にします。
「長期投資なので安心です。」
「インデックス投資なら
放っておけば大丈夫です。」
「積立投資なら
リスクは小さいですよ。」
もちろん、これらは決して
間違いではありません。
実際に過去のデータを見ると、
世界経済は短期的には
大きく上下しながらも、
長い目で見ると、
成長を続けてきました。
だからこそ長期投資は、
と言われています。
私もFPとして、
長期投資そのものは、
とても良い考え方だと思っています。
しかしここで、一つだけ、
誤解してほしくないことが
あります。
それは、
ということです。
この二つは、
似ているようでまったく違います。
皆さんが、
20年間積み立てを続ける予定で、
NISAを始めたとします。
ところが3年後、
株価が大きく下落しました。
ニュースでは、
「世界同時株安」
「景気後退」
「〇〇ショック」
そんな見出しが、
毎日のように流れています。
スマートフォンを開けば、
SNSでは、
「全部売りました。」
「まだまだ下がります。」
「投資は危険です。」
そんな投稿ばかり。
するとだんだん、
不安になってきます。
「自分のお金も、
全部なくなるんじゃないか。」
「今売れば、
まだ間に合うかもしれない。」
そう思って、
積み立てを止める。
あるいは、
保有している投資信託を、
全部売ってしまう。
この時点でその人の投資は、
長期投資ではなくなって
しまいます。
つまり失敗の原因は、
商品ではありません。
相場でもありません。
なんです。
悪かったわけではありません。
NISAが悪かったわけでも
ありません。
買った商品が、
極端に悪かったわけでも
ありません。
多くの場合、
それだけなんです。
ここが、長期投資で失敗する
とても重要なポイントです。
長期投資で一番難しいのは、
投資を始めることでは
ありません。
なんです。
投資を始める日は、
誰でも決められます。
証券会社の口座を開設して、
積立設定をすれば、
その日から始められます。
しかし、5年後。10年後。
15年後。20年後。
その間には必ず、
株価が大きく下がる時期が
あります。
不安になる時期があります。
「もう投資なんてやめよう。」
そう思う日も、きっと来ます。
つまり長期投資とは、
相場との戦いではなく、
なんです。
私は、こんな質問をよく受けます。
一番失敗しませんか?」
もちろん、
商品選びは大切です。
しかし私は、その前に、
必ず聞くことがあります。
すると多くの方は、
少し考え込みます。
実は、この答えの方が、
商品選びより、
ずっと大切なんです。
どんなに優秀な投資信託でも、
途中で売ってしまえば、
長期投資のメリットを、
十分に受けることはできません。
逆に、
世界中で人気のある商品でなくても、
自分に合った方法で、
20年、30年と続けられれば、
資産は着実に育っていく
可能性があります。
つまりFPとして、
私が本当に見ているのは、
「何を買うか」ではありません。
その人が、
なんです。
失敗① 暴落すると売ってしまう
FP相談で、圧倒的に多い失敗。
それが、
です。
積立投資を始めたばかりの頃は、
皆さん、とても前向きなんです。
「20年間続けます。」
「老後資金のためです。」
「途中では絶対にやめません。」
そう話されます。
ところが、数年後。
株価が大きく下がります。
すると昨日まで、
「長期投資だから大丈夫。」
と言っていた人が、
急にこう言い始めます。
「やっぱり、
全部売った方がいいでしょうか。」
これが、暴落の怖さなんです。
人は数字ではなく、感情で行動してしまう
ここで、一つ質問があります。
あなたは、
スーパーへ買い物に行って、
いつも買っているお米が、
2割引になっていたら、
どう思いますか?
「今日は安い。」
「今のうちに買っておこう。」
そう思う方が多いですよね。
洋服でも同じです。
セールになれば、
「今がお得だ。」と思います。
ところが、株式市場では、
全く逆の行動をしてしまう人が、
非常に多いんです。
株価が20%下がる。
30%下がる。
40%下がる。
すると、
もっと下がるかもしれない…
そう思って、売ってしまう。
つまり投資では、
んです。
これが、人間の心理です。
そして、
この心理に負けてしまうと、
長期投資は続きません。
安く売って、高く買い直す矛盾行動
以前、40代の男性から、
こんな相談を受けました。
NISAを始めて、まだ2年ほど。
順調に資産は増えていました。
ところがある日、
世界的な株価下落が起きました。
資産は、数週間で数十万円減少。
するとその方は、
毎日、証券会社のアプリを
開くようになりました。
朝起きて確認。
昼休みに確認。
夜寝る前にも確認。
そして見るたびに、
数字が減っていく。
当然、不安になります。
「まだ下がるんじゃないか。」
「全部なくなるんじゃないか。」
その結果、
全部売却してしまいました。
そして半年後、市場は回復しました。
すると今度は、こう相談されました。
「また買った方がいいでしょうか」
つまり、
という、長期投資では、
最も避けたい行動になって
しまったんです。
もちろん、
その方を責めることはできません。
なぜなら人は、
お金が減ることに、
非常に強い恐怖を感じるからです。
長期投資で一番危険なのは暴落ではない
実は、
長期投資で一番危険なのは、
暴落そのものではありません。
本当に危険なのは、
投資をやめてしまうこと
なんです。
世界経済は、これまでにも、
何度も暴落を経験してきました。
・コロナショック
・金融危機
・戦争
・インフレ
そのたびに、世界中の市場は、
大きく下落しました。
しかしその一方で、
長い年月をかけて、
回復も繰り返してきました。
もちろん、
未来が
必ず過去と同じになるとは
言えません。
しかし、
長期投資という考え方は、
下落も含めて投資する
という考え方なんです。
暴落は、
「想定外」ではありません。
長期投資では、
なんです。
暴落は、途中で起こる出来事の一つに過ぎない
暴落した時、
最初に確認するべきなのは、
株価ではありません。
生活への影響です。
「収入は確保できているのか」
「生活費は問題ないのか」
「急いで現金が必要ではないか」
ここを確認します。
もし生活に問題がなければ、
すぐに売却するべきでは
ありません。
なぜなら暴落は、
生活の問題ではなく、
であることが
非常に多いからです。
長期投資では、
出来事の一つ
です。
それを理由に、
20年という計画そのものを、
変えてしまう必要があるのか。
ここを、
考えていただきたいんです。
投資者が暴落時に唯一出来ること
長期投資では、
暴落を避けることはできません。
未来を正確に予測することも、
誰にもできません。
しかし一つだけ、
自分で決められることが
あります。
それは、
です。
長期投資で成功する人は、
暴落を経験しなかった人では
ありません。
暴落を経験しても、
です。
だからこそ、
株価が大きく下がった時ほど、
この一文を思い出してください。
長期投資で一番大切なのは、
「暴落を当てること」ではなく、
です。
失敗② 無理な積立額にしてしまう
二つ目の失敗が、
です。
これは最近、
特に増えている相談です。
NISAが始まり、
投資への関心が高まったことで、
積立投資を始める方が
本当に増えました。
NISAにつきましては、以下の記事で
詳しく解説していますので、
ぜひご参照下さい。
NISA初心者は
NISAを始める前に見てください|
FPが正しい始め方を実況解説
NISAを老後資金対策として
考えている人へ|
“NISAは本当に得なのか”を
FPが本音で解説
それ自体は、
とても良いことです。
しかしその一方で、
こんな相談も増えています。
「毎月10万円積み立てています。」
「毎月15万円積み立てています。」
「周りもそのくらいやっているので。」
最初に聞いた時、
「すごいですね。」
と思う方もいるかも
しれません。
しかしで私は、
別のことを考えます。
それは、
10年、20年続けられますか?
ということです。
積み立て額は、
多ければ良いわけでは
ありません。
投資の世界では、どうしても、
こんな考えになりがちです。
確かに、同じ運用成績なら、
毎月10万円積み立てる人の方が、
毎月3万円積み立てる人より、
将来の資産は大きくなります。
これは、間違いありません。
しかし、ここで忘れては
いけないことがあります。
という条件です。
どれだけ多く積み立てても、
途中でやめてしまえば、
長期投資のメリットは
大きく減ってしまいます。
逆に、
毎月2万円でも3万円でも、
20年間続けられれば、
を得ることができます。
つまり、FPとして私が見るのは、
「可能な積み立て額」ではなく、
なんです。
SNSが積み立て額を狂わせる
最近は、
SNSやYouTubeで、
こんな投稿を見かけます。
「私は毎月20万円
積み立てています。」
「夫婦で30万円
積み立てています。」
「年間360万円、
NISAを満額使っています。」
こういう情報を見ると、
どうしても、
焦ってしまいます。
「自分ももっと積み立てないと。」
「3万円では少ないのかな。」
「10万円くらいは
必要なんじゃないか。」
そう考えてしまいがちです。
しかし、
そもそも家計が違います。
・住宅ローンも違います
・子どもの人数も違います
・教育費も違います
・親の介護がある人もいます
・自営業の方もいます
つまり、同じ積み立て額でも、
家計への負担は、
まったく違うんです。
ですから、他人の積み立て額を、
そのまま自分の正解にしては
いけません。
積み立て額は途中で変えてもいい
投資は、生活を我慢して
するものではありません。
生活を守ったうえで、
将来のお金を育てる
ものです。
順番を間違えてはいけません。
また積み立て額は、一度決めたら、
絶対に変えてはいけない。
そんなルールはありません。
・子どもが独立した
・住宅ローンが終わった
こういうタイミングなら、
積み立て額を増やしても
いいでしょう。
逆に、
・介護が始まった
・収入が減った
そんな時は、
積み立て額を減らすことも、
立派な判断です。
FPとしては、こちらの方が、
長期投資らしい考え方だと
思っています。
長期投資は、昨日の自分との競争です
長期投資は、
毎月いくら積み立てるかという
他人との競争ではありません。
何年間、続けられるかという
なんです。
毎月10万円積み立てて、
3年でやめる人。
毎月3万円積み立てて、
20年間続ける人。
言うまでもなく、
失敗のリスクが低く、
結果を手にするのは後者です。
なぜなら長期投資では、
大きな資産になる
からです。
失敗③ 短期間で結果を求めてしまう
三つ目の失敗が、
です。
これは、
長期投資を始めたばかりの方に、
とても多い失敗です。
NISAを始める。
投資信託を買う。
毎月積み立てる。
そして数か月後に、
証券会社の画面を開いてみる。
ところが、
思ったほど増えていない。
あるいは、
少しマイナスになっている。
すると、
こんな気持ちが出てきます。
本当に大丈夫なのかな。」
「半年も積み立てたのに、
全然増えていない。」
「もっと利益が出る商品に
変えた方がいいのでは?」
言葉では
「長期投資」と言っていても、
気持ちは「短期投資」に
なっているのです。
長期投資を始める方の多くは、
最初にこう言います。
「老後資金として考えています。」
「短期の値動きは気にしません。」
ところが実際に始めると、
・1か月後の利益を見る
・3か月後の運用成績を見る
・半年後に他の商品と比べる
つまり、
言葉では20年投資と言いながら、
になっているんです。
ここに、長期投資の
大きな失敗の原因があります。
「投資期間」は、「判断期間」でもある
長期投資で失敗する人は、
必ずしも、
投資期間が短いからでは
ありません。
本当の問題は、
ことなんです。
半年の成績だけで評価する。
老後資金のための投資を、
1年間の値動きだけで判断する。
これでは、
長期投資の考え方とは言えません。
なぜ短期間で結果を求めてしまうのか
なぜ私たちは、
長期投資だと分かっていても、
すぐに結果を求めてしまうの
でしょうか。
理由の一つは、投資を始めると、
数字が毎日見えるからです。
銀行預金であれば、
毎日残高を見ても、
大きく変わりません。
ところが、投資信託や株式は、
毎日価格が動きます。
今日はプラス1万円。
明日はマイナス2万円。
こうして数字が動くと、
どうしても気になってしまいます。
そしてその数字を、
のように見てしまいます。
しかしこれは違います。
長期投資の最終結果では
ありません。
あくまでも、途中経過です。
マラソンで言えば、
まだスタートして数キロしか
走っていないのに、
「今の順位では勝てない。」
と判断しているようなものです。
長期投資は、
100メートル走ではありません。
何十年もかけて走る
マラソンなんです。
短期間では実力と偶然を見分けにくい
投資では、
短期間だけを見ると、
さまざまなことが起こります。
ある商品が、
1年間で大きく上がることも
あります。
逆に、優良な資産であっても、
1年間下がることがあります。
ここで難しいのは、
短期間の成績だけでは、
・たまたま上がっただけなのか
・相場全体の影響なのか
これを判断しにくいということです。
昨年一番上がった商品を
買ったとします。
しかし翌年も同じように
上がるとは限りません。
むしろ、
値上がりした後に買って、
その後下落することもあります。
つまり、
短期間の成績を追いかけると、
下がった後に売る
という行動になりやすいんです。
これは長期投資とは、
正反対の行動です。
複利は最初から大きく見えない
長期投資ではよく、
という言葉が使われます。
時間とともに資産が大きく
なっていく
この考え方です。
ただしここには、
一つ注意があります。
複利の効果は、
最初の数年間では、
それほど大きく見えないことが
あります。
積み立てを始めたばかりの時期は、
元本そのものがまだ小さいため、
利益が出ても、
金額としては大きくなりません。
数万円増えた。
数万円減った。
その程度に見えることもあります。
そのため途中で、
「思っていたより増えない。」
と感じてしまうのです。
しかし、積み立てを続け、
元本が増えていくと、
同じ運用率でも、
利益の金額は大きくなります。
つまり長期投資では、
最初の時間が
無駄なのではありません。
むしろ、
なんです。
木を育てることに似ています。
種を植えた翌日に、
大きな木にはなりません。
水を与える。
土を整える。
少しずつ根を張る。
しばらくは、
目に見える変化が少ないかも
しれません。
しかし、
根がしっかり育ってから、
木は大きく成長していきます。
長期投資も、同じです。
見えない時間も、
なんです。
長期投資では「何年で増えるか」を約束できない
ここで、
大切な注意点もあります。
長期投資だからといって、
10年続ければ絶対に損をしない。
そう言い切ることはできません。
投資には、
元本割れの可能性が
あります。
相場の状況によっては、
長い期間、
評価額が低迷することも
あります。
だからこそ、FPとしては、
短期間で必要になるお金を、
投資に回すことは勧めません。
・近いうちに必要な住宅購入資金
・急な医療費に備えるお金
こうした資金は、
価格変動の大きい投資ではなく、
ことが基本です。
長期投資に回すのは、
長い間、使う予定のない
お金です。
投資期間が合っているか
これも、
非常に重要な判断基準です。
長期投資は運用成績より目的を確認する
相談者の方が、
「増えていません。」
「この商品でいいのでしょうか。」
と不安になった時、
私が最初に確認するのは、
最近の運用成績では
ありません。
まず、
「何のために投資を始めたのか。」
「いつ使う予定のお金なのか。」
「最初に決めた期間は
何年だったのか。」
ここを確認します。
なぜなら、
目的と期間が変わっていないなら、
短期的な値動きだけで、
計画を変える必要はないことが
多いからです。
逆に、
・収入が大きく減った
・家族の状況が変わった
・リスクを取れない事情ができた
このような場合には、
投資内容を見直す必要が
あります。
つまり、
何があっても持ち続ければよい、
という話ではありません。
大切なのは、
人生が変わったから見直すのか。
この二つを、
分けて考えることです。
株価が下がったから、
慌てて方針を変える。
これは、感情による見直し
失敗する原因となります。
一方で、
使う時期や家計が変わったため、
資産配分を調整する。
これは、
計画に基づく見直しです。
この違いで、
と言っても良いでしょう。
目標を「利益」だけにしない
短期間で
結果を求めてしまう人には、
もう一つ共通点があります。
それは、投資の目標が、
なっている
ことです。
もちろん投資をする以上、
資産を増やしたいと考えるのは
当然です。
しかし、長期投資の途中で、
利益だけを目標にすると、
毎月の値動きに振り回されます。
そこで、私は、
別の目標も持つことをおすすめします。
積み立てを続けられた。」
「家計を崩さずに投資できた。」
「暴落しても売らなかった。」「年に一度だけ計画を
確認できた。」
これらも、立派な成果です。
特に、
投資を始めたばかりの時期は、
利益の大きさより、
を評価してください。
長期投資では、
良い結果を直接コントロール
することはできません。
しかし、
✔ 分散する
✔ 無理な金額を入れない
✔ 余計な売買をしない
こうした行動は、
自分でコントロールできます。
短期間で判断しないための工夫
それでは、
短期間の値動きに
振り回されないためには、
どうすればよいのでしょうか。
一つ目は、
です。
確認する回数が増えるほど、
値下がりを見る機会も
増えます。
そのたびに不安になれば、
計画を変えたくなります。
長期投資であれば、
毎日確認する必要はありません。
二つ目は、
です。
老後資金として使う。」
「20年間積み立てる。」
「年間の値下がりでは
売却しない。」
このように、
最初の方針を残しておきます。
不安になった時に、
そのメモを見返す。
これだけでも、
感情的な判断を減らすことが
できます。
三つ目は、
です。
半年に一度。
あるいは、年に一度。
その時に積立額や資産配分が、
今の家計や目的に合っているかを
確認します。
これが、
長期投資らしい管理方法です。
すぐに結果が出ないことは、失敗ではない
長期投資では、
すぐに結果が出ないことは、
失敗ではありません。
・1年間、マイナスだった
それだけで、
投資計画全体が間違っていたとは
言えません。
本当の失敗は、
長期の計画を壊してしまうこと
です。
投資の成果は、
毎日確認するほど、
早く現れるものではありません。
むしろ長期投資では、
なんです。
ですので、
資産が思うように増えない時ほど、
自分自身に、こう問いかけて
みてください。
投資の目的は変わったのか。
使う時期は変わったのか。
それとも、短期の数字に
不安になっているだけなのか。
目的も期間も
変わっていないのであれば、
焦らず、計画を続けるべきです。
長期投資では、
商品だけが働くのでは
ありません。
働いてくれる
のです。
失敗④ 商品をコロコロ変えてしまう
四つ目の失敗は、
です。
ある投資信託を買いました。
ところが数か月後、
YouTubeを見ると、
「今年はこのファンドが熱い!」
「これを買わないと損!」
そんな動画が次々に表示されます。
SNSを見ると、
大きく利益が出ました。」
そんな投稿も目に入ります。
するとだんだん、
今持っている商品が、
物足りなく感じてくるんです。
こっちの方が良かったかな。」「乗り換えた方が
増えるんじゃないか。」
そして、
今まで積み立ててきた商品を売り、
新しい商品へ乗り換えてしまいます。
ところが数か月後。
今度は、
別の商品が話題になります。
また乗り換える。
これを、
何度も繰り返してしまう
わけです。
実はこれも、長期投資では、
非常にもったいない
行動なんです。
「一番良い商品」を探し続ける人
本当に、一番良い商品は
存在するのでしょうか。
もちろん、優れた商品はあります。
・分散投資ができる商品
・長い実績のある商品
そうした商品を選ぶことは、
とても大切です。
しかし、
は、誰にも分かりません。
今年一番だった商品が、
来年も一番とは限りません。
逆に、
今年は目立たなかった商品が、
数年後に良い結果になることも
あります。
つまり
んです。
ですので毎年、
「今年一番の商品」を探し続けるより、
もっと大切なことがあります。
それは、
ということです。
情報が多い時代だからこその落とし穴
以前は、
投資の情報を得ること自体が、
大変でした。
ところが、今は違います。
・SNS
・ニュースアプリ
・証券会社のランキング
毎日のように、
新しい情報が入ってきます。
便利になった反面、
こんな気持ちも生まれます。
あるんじゃないか。」
「今持っている商品は、
古いんじゃないか。」
でも、考えてみてください。
情報が増えたからといって、
「自分の投資目的」まで、
変わったでしょうか。
・20年間積み立てる
そう決めた目的は、
変わっていないはずです。
情報だけで商品を変える
これはFPとしては、
あまりおすすめできません。
人生設計が変わった時。
その時に、
投資内容を見直すことには、
意味があります。
資産を育てる大きな力とは
長期投資で、
本当に資産を育てるのは、
商品だけではありません。
もう一つ、
もっと大きな力があります。
それが、
です。
時間は、
途中で商品を変えるたびに、
リセットされるわけでは
ありません。
しかし何度も方針を変える人は、
どうしても、短期的な成果ばかりを
追いかけるようになります。
その結果、長期投資なのに、
短期投資のような行動に
なってしまいます。
新しい商品が話題になった時ほど、
一度、自分に問いかけてみて
ください。
今、変えたい理由は、
人生が変わったからですか。
それとも、情報に
影響されているだけですか。
この質問に
冷静に答えられる人ほど、
だと、私は考えています。
失敗⑤ 他人と比べてしまう
五つ目の失敗は、
です。
これは、今の時代だからこそ、
特に注意したい失敗です。
YouTubeを開く。
SNSを見る。
するとこんな投稿が、
次々と目に入ってきます。
資産が100万円増えました。」
「投資歴3年で、
資産1,000万円を達成しました。」
「この銘柄を買って、
半年で50%上がりました。」「毎月30万円を積み立てています。」
こうした投稿を見ると、
自分の投資と、
比べたくなりますよね。
「自分は、全然増えていない。」
「毎月3万円しか積み立てていない。」
「この商品を選んだのは、
間違いだったのではないか。」
そして、
少しずつ焦りが生まれます。
その焦りが、
投資判断を狂わせて
しまうんです。
これが失敗に至る原因と
なるのです。
他人と比べると、自分の投資が遅く見える
長期投資は、本来、
自分の将来のために
行うものです。
・老後資金を準備する
・教育資金を準備する
・将来の生活に、
少しでも余裕を持たせる。
つまり、
目的は人それぞれ違います。
ところが、
他人の投資成績を見た瞬間、
その目的を忘れてしまいます。
昨日までは、
「老後までに、
1,000万円準備できればいい。」
と考えていた人が、SNSで、
「40代で資産5,000万円達成」
という投稿を見る。
すると急に、
自分の目標が小さく感じられます。
足りないんじゃないか。」
「もっと投資しないと、
間に合わないんじゃないか。」
そう思い始めるんです。
しかし、他人の成功は、
あなたの失敗を意味しません。
他人が大きく
利益を出したからといって、
あなたの投資が間違っている
わけではありません。
他人が毎月20万円を
積み立てているからといって、
あなたも同じ金額を
積み立てる必要はありません。
投資は、他人より早く
資産を増やす競争ではないんです。
見えているのは結果の一部分だけ
SNSの投資投稿には、
大きな特徴があります。
それは、
ということです。
という投稿があったとします。
確かに、
それは事実かもしれません。
しかし、
・どれくらいの収入があるのか
・どれほどのリスクを取ったのか
・過去にいくら損をしたのか
・生活費を十分確保しているのか
そこまでは、分かりません。
3,000万円を投資して、
100万円増えたのかもしれません。
非常に値動きの大きい商品へ、
集中投資しているかもしれません。
あるいは、過去に大きな損失を出し、
その一部を取り戻しただけかも
しれません。
しかし投稿では、
結果だけ
が切り取られます。
すると見る側は、
その背景を知らないまま、
自分と比べてしまいます。
これは、
本来比べられないものを
比べているんです。
投資条件は一人ひとり全く違う
実際のFP相談では、
同じ年齢、同じ年収であっても、
提案する投資方法が、
同じになるとは限りません。
同じ50歳で、
年収600万円の方が、
二人いたとします。
一人目は、
・子どもも独立している
・預貯金も十分にある
・毎月の家計にも、余裕がある
一方、二人目は、
・子どもの大学費用も必要
・親の介護費用もかかる
・預貯金も、それほど多くない
年齢と年収だけを見れば、
同じです。
しかし、
投資に回せる金額も、
取れるリスクも、
全く違います。
ですので、他人の積立額や
投資成績だけを見て、
「自分も同じようにしなければ
ならない。」
と考えるのは危険なんです。
これが、
プロのFPとしての考え方です。
他人と比べると、リスクを取りすぎてしまう
他人との比較で最も怖いのは、
焦りから、
ことです。
自分が持っている投資信託は、
1年間で5%上がった。
ところがSNSでは、
「この銘柄は、
1年間で50%上昇しました。」
という投稿を見つけた。
すると自分の5%が、
急に少なく感じられます。
そして、
「このままでは、資産が増えない。」
「もっと値上がりする商品を
買わなければ。」
そう考え、
・値動きの大きい商品へ乗り換える
・一つの国や業種へ集中して投資する
・積み立て額まで増やしてしまう
このように、他人との比較は、
本来取る必要のなかった
になります。
そして、
相場が上がっている間は、
それでも問題に気づきません。
むしろ、利益が増えれば、
と思うでしょう。
しかし相場が下がった時、
「大きな値下がりに
耐えられなくなる。」
「怖くなって売ってしまう。」
結果として、
長期投資を続けられなく
なるんです。
他人と同じ利益を得ようとすれば、
他人と同じリスクを取る必要が
あります。
しかし、
ここを、忘れてはいけません。
利益だけではなく、損失にも耐えられるか
投資では、
利益の大きさに
目が向きやすくなります。
「数年で資産が倍になった。」
こうした数字を見ると、
魅力的に感じます。
しかし、
30%上がる可能性があるということは、
30%、40%と下がる可能性も
あるということです。
実際に下がった時、
ここまで考える必要があるのです。
これが、
長期投資を続けるための、
重要な判断基準です。
比較するべきは「過去の自分」
他人の、知らない条件の結果と、
自分の投資を比べても、
正しい判断はできません。
大切なのは、
他人より多く利益を出すことでは
ありません。
自分の老後に必要な資金を、
無理なく準備することです。
その目的から考えれば、
積み立てを続けていること自体が、
十分に良い行動なのです。
のです。
1年前の自分は、
投資を始めていなかった。
今は、
毎月3万円を積み立てている。
以前は、
貯金をほとんどできなかった。
今は、生活費を確保しながら、
将来のためのお金も
準備できている。
以前は、
株価が下がると不安になっていた。
今は、慌てずに積み立てを
続けられている。
これは、大きな成長です。
資産額だけではありません。
✔ 家計を管理する力
✔ 値下がりに耐える力
✔ 投資情報に振り回されない判断力
こうした力も、
長期投資を続ける中で、
少しずつ育っていきます。
ですので、見るべきなのは、
「他人より増えたか。」ではありません。
です。
長期投資でどのような生活を実現したいのか
他人と比べやすい人は、
投資の目的が、「資産額」だけに
なっている場合があります。
1,000万円。
2,000万円。
3,000万円。
もちろん、
目標金額を決めることは
大切です。
しかし、
数字だけが目的になると、
自分より資産の多い人を見た時に、
常に不足を感じてしまいます。
1,000万円を達成しても、
2,000万円の人がいる。
2,000万円を達成しても、
5,000万円の人がいる。
5,000万円を達成しても、
1億円の人がいる。
これでは、いつまで経っても、
安心できません。
そこで、実際のFP相談では、
金額だけでなく、そのお金で、
どのような生活を実現したいのかを
考えます。
老後も、
「今の家に住み続けたい。」
「年に一度は、
夫婦で旅行へ行きたい。」
「子どもに、
経済的な負担をかけたくない。」
「病気や介護があっても、
慌てずに暮らしたい。」
こうした生活を実現するために、
必要な金額を準備する。
これが、
本来の資産形成です。
投資のゴールは、
他人よりお金持ちになることでは
ありません。
お金の面から支えること
です。
SNSとの付き合い方を決める
他人と比べてしまう原因が、
SNSや動画にあるなら、
情報との付き合い方も
見直す必要があります。
利益報告ばかり見るのをやめる
利益の金額だけを見ても、
その投資が自分に合うかは
判断できません。
煽るような表現に注意する
「今買わないと損。」
「この商品一択。」
「誰でも資産が倍になる。」
このような情報を見た時ほど、
一度立ち止まってください。
投資情報を見る目的を決める
長期投資の基本を学ぶためなのか。
制度変更を確認するためなのか。
自分の計画を見直すためなのか。
目的を決めずに情報を見続けると、
次々に魅力的な商品が目に入り、
自分の方針が揺らぎます。
長期投資では、
です。
大切なことですので、
ここで繰り返しておきますが、
比較するのは、
他人の運用成績ではなく、
現在の投資計画
です。
誰かの利益報告を見て、
不安になった時は、
こう問いかけてみてください。
投資を始めたのか。それとも、
自分の将来を守るために
始めたのか。」
他人の成功を、
自分の投資の失敗に
変えないでください。
あなたに必要なのは、
誰かと同じ結果ではありません。
です。
長期投資に向いていない人の性格
ここまで、長期投資で
失敗しやすい人の特徴を、
5つご紹介してきました。
実はこれらの
失敗しやすい人の特徴には、
ある共通点があります。
それは、
・年収でもありません
・学歴でもありません
共通しているのは、
なんです。
ここで、誤解しないで
いただきたいことが
あります。
私は、
投資は向いていない。」
と言いたいわけでは
ありません。
性格に、
良い悪いはありません。
ただ長期投資とは、
相性が悪い考え方がある
んです。
それでは、FP相談で感じる、
を、実況していきます。
失敗しやすい人① 心配性で毎日確認してしまう
まず一番多いのが、
です。
・昼休みに見る。
・夜寝る前にも見る。
・値上がりすると、安心する。
・値下がりすると、落ち込む。
これを毎日繰り返します。
実は、見る回数が増えるほど、
不安になる回数も増えます。
長期投資なのに、
毎日、短期投資の気持ちに
なってしまうんです。
FPとしては、
途中で方針を変えやすい
という印象があります。
失敗しやすい人② 完璧を求める
次は、
です。
もちろん、
完璧を目指すこと自体は、
悪いことではありません。
しかし投資では、
「必ず利益が出るタイミング」
「一番儲かる投資信託」
こうした、
完璧な答えを探し始めると、
それが失敗の第一歩になることも
多いです。
・本を読む
・SNSを見る
また別の商品が気になる。
結局、
いつまで経っても、
決められない。
あるいは、決めても、
また迷う。
FPとして見ると、
の方が、
100点を探し続けるより、
結果につながることが
多いんです。
長期投資では、
続けられる商品
の方が、価値があります。
失敗しやすい人③ すぐに答えを求める
3つ目は、
です。
「今年は増えた。」
「半年で利益が出た。」
こうした短い期間で、
投資を評価してしまいます。
しかし長期投資とは、本来、
10年、20年、30年という
世界です。
1年で判断すること自体が、
少し早すぎるんです。
木を植えて、翌日に、
「まだ実がなりません。」
と言っているようなものです。
時間も、投資の一部なんです。
失敗しやすい人④ 人の意見に流されやすい
実際のFP相談でも、
こんな方は少なくありません。
昨日は、YouTubeを見て、
「この商品が一番。」
今日は、SNSを見て、
「やっぱり、
別の商品が良さそう。」
明日は、友人の話を聞いて、
「個別株も始めようかな。」
このように、
情報が入るたびに、
方針が変わってしまいます。
もちろん、
情報を集めることは大切です。
しかし
振り回されること」
は、違います。
長期投資では、
を持つことが、とても大切です。
失敗しやすい人⑤ 損を受け入れられない
最後は、
です。
これは、誰でもそうですよね。
私も、損はしたくありません。
しかし投資には、
価格変動があります。
評価額が下がる時期もあります。
それを、
と思ってしまうと、
長期投資は続きません。
一番危険なのは、
と考えてしまうことです。
値下がりは、
長期投資では、途中経過です。
途中経過と失敗は、違います。
それでは、
長期投資に向いている人とは?
ここまで聞くと、
そう思った方も
いるかもしれません。
しかし、安心してください。
本当に長期投資に向いている人は、
特別な人ではありません。
投資の才能がある人でも、
経済に詳しい人でもありません。
長期投資に向いている人は、
です。
「自分は、
暴落すると不安になる。」
「SNSを見ると焦る。」
「毎日確認したくなる。」
それを、
自分で分かっている人です。
なぜなら、
対策もできる
からです。
確認する日を決める。SNSで焦る人なら、
見る時間を減らす。無理な積み立てをしそうな人なら、
最初から少なめに設定する。
つまり、
んです。
投資の仕組みを、
自分の性格に合わせれば
いいんです。
自分の性格に合った投資方法を選ぶ
長期投資で成功している人は、
決して、不安がない人では
ありません。
暴落すると、
やはり不安になります。
資産が減れば、
ショックも受けます。
SNSを見れば、
焦ることもあります。
しかしそこで、
んです。
「老後まで使わないお金だった。」
「生活は困っていない。」
そう考えて、
一度立ち止まります。
私はこれが、
長期投資で失敗しないための
一番大切な力だと思っています。
長期投資は、
性格診断ではありません。
「向いている人」と
「向いていない人」を、
決めるものでもありません。
失敗しないために大切なのは、
それに合った投資方法を
選ぶこと
なんです。
毎日確認したくなる人は、
確認する回数を減らす
工夫をする。
不安になりやすい人は、
生活防衛資金を多めに持つ。
他人と比べてしまう人は、
SNSを見る時間を減らす。
無理をしてしまう人は、
積み立て額を少し下げる。
このように、
性格に合わせて仕組みを作れば、
長期投資は、ずっと続けやすく
なります。
あなたに考えて
いただきたいのは、
自分は投資に向いているか
ではありません。
自分は、
投資をやめたくなるのか
です。
その答えが分かれば、
長期投資の成功に、
大きく近づくことができます。
商品より先に「続けられる仕組み」を作る
ここまで、長期投資で
失敗しやすい人の特徴を、
順番に見てきました。
ここからは、現役FPとして
実際にどのように判断するのか。
FPの思考回路を、
実況中継していきます。
この記事で、
私が一番お伝えしたいことは、
という考え方です。
多くの人は最初に商品を選ぼうとする
投資相談に来られる方の多くは、
最初に、こんな質問をされます。
「どの投資信託を買えば
いいですか。」
「全世界株式と米国株式なら、
どちらがいいですか。」
「今、一番おすすめの商品は
何ですか。」
もちろん、商品選びは大切です。
✔ 十分に分散されているか
✔ 自分の目的に合っているか
こうした確認は必要です。
ただFPとして、
私が最初に考えるのは、
そこではありません。
私が最初に考えるのは、
どうすれば10年、20年と
続けられるだろうか」
ということです。
なぜなら、
どれだけ良い商品を選んでも、
途中で売ってしまえば、
長期投資のメリットを、
十分に受けられないからです。
反対に、
派手さのない商品でも、
自分に合った方法で、
長く続けることができれば、
時間を味方につけることが
できます。
つまりFPが見ているのは、
ということなんです。
失敗しないためのFP判断① 投資の目的を決める
まず最初に確認するのは、
です。
「老後資金なのか。」
「教育資金なのか。」
「住宅購入資金なのか。」
「将来の生活に、
余裕を持たせるためなのか。」
ここが曖昧なまま
投資を始めると、
相場が下がった時に、
続ける理由を見失います。
老後資金として、
20年後に使うお金だと、
はっきり決まっている。
そうであれば、
今月の値下がりだけで、
慌てて売る必要はないと
考えやすくなります。
一方で目的が、
「何となく増やしたい。」
だけだった場合。
値下がりすると、
「増えないなら、
続ける意味がない。」
と思ってしまいます。
長期投資を続けるためには、
商品より前に、
が必要なんです。
私は、実際のFP相談では、
どんな生活をしたいですか。」「何歳頃に使う予定ですか。」
「そのお金があることで、
どんな不安を減らしたいですか。」
という質問をします。
こうした質問を通して、
を、具体的にしていきます。
目的が具体的になるほど、
短期的な値動きに、
振り回されにくくなります。
失敗しないためのFP判断② 使う時期を分ける
次に確認するのは、
です。
投資で失敗する人の中には、
近いうちに必要なお金まで、
投資に回してしまう方がいます。
・車の買い替え資金
・住宅の修繕費
・病気や失業に備えるお金
こうした資金まで投資すると、
相場が下がった時に、
売らざるを得なくなります。
ここで重要なのは、
必要だから売るのか。
という違いです。
必要なお金が足りなければ、
株価が下がっていても、
売らなければなりません。
これは、
感情の問題ではありません。
資金計画の問題です。
そのため私は、
お金を一つの財布として
考えません。
・数年以内に使うお金
・10年以上先に使うお金
このように、
使う時期ごとに分けます。
そして当然ですが、
長期投資に回すのは、
です。
この仕組みができていれば、
暴落が起きても、
生活のために慌てて売る可能性を
減らせます。
失敗しないためのFP判断③ 生活防衛資金を先に作る
長期投資を続けるために、
非常に大切なのが、
です。
投資を始めると、
早く資産を増やしたいという
気持ちから、
手元の現金を、できるだけ投資へ
回したくなる方もいます。
しかしFPとしては、
これは慎重に考えます。
・失業
・家電の故障
・住宅の修繕
・親の介護
人生では、予想していなかった
出費が起こります。
その時に、
現金が十分になければ、
投資信託を売却することに
なります。
しかもそのタイミングで、
相場が下がっているかも
しれません。
ですので、投資より先に、
生活を守るためのお金を
準備します。
預貯金があることで、
投資の利益が
直接増えるわけではありません。
しかし、
長期投資を途中でやめないための、
大きな支えになります。
投資を続けるための安全装置
でもあるんです。
失敗しないためのFP判断④ 暴落しても続けられる金額にする
次に考えるのが、
です。
私はここで単純に、
だけを見ません。
もう一つ、
その金額を続けられるか
を確認します。
相場が上がっている時は、
毎月10万円でも、
楽しく積み立てられるかも
しれません。
評価額が増えれば、
もっと入れたくなることも
あります。
しかし長期投資では、
積み立てを続ける
必要があります。
毎月10万円積み立てているのに、
評価額は減っていく。
この状況になった時、
損が増えている。」
と耐えられなくなる人もいます。
ですので積立額は、
相場が好調な時ではなく、
で決めます。
資産が20%下がっても、
今の積立額を続けられますか。」「家計が少し苦しくなった時でも、
無理なく積み立てられますか。」
「旅行や趣味を我慢しないと、
続けられない金額では
ありませんか。」
ここで不安があるなら、
積立額を少し下げます。
長期投資で失敗しないためには、
続けられる余裕の方が大切
です。
失敗しないためのFP判断⑤ 値下がりを想定して商品を選ぶ
商品を選ぶ時にも、
FPは、利益の期待だけを見ません。
むしろ確認したいのは、
です。
大きな利益が期待できる商品でも、
値動きが非常に大きい場合が
あります。
相場環境によっては、
評価額が大きく下がる可能性も
あります。
その下落を見た時、
相談者の方が、
・積立を止めてしまう
・売却してしまう
それなら、その商品は、
理論上は良い商品でも、
その人にとっては、
良い商品とは言えません。
FPが考える良い商品とは、
単に高い利益が期待できる
商品ではありません。
持ち続けられる商品
です。
投資では、
自分が取れると思っているリスクと、
実際に耐えられるリスクが、
違うことがあります。
相場が上がっている時は、
と言えるかもしれません。
しかし、
実際に資産が100万円減ると、
急に怖くなることがあります。
だからこそ、
少し慎重なくらいの設計から、
始めることも選択肢です。
投資を続けながら、
値動きに慣れてきたら、
必要に応じて見直せばいいんです。
失敗しないためのFP判断⑥ 自動化して余計な判断を減らす
長期投資では、
毎回の判断が多いほど、
失敗しやすくなります。
✔ もう少し下がるまで待つべきか
✔ 今の商品を変えるべきか
✔ 利益が出たから売るべきか
こうした判断を毎月繰り返すと、
感情が入りやすくなります。
そこで長期投資では、
という仕組みが有効です。
自動的に一定額を積み立てる。✔ 相場が上がっても、下がっても、
同じルールで続ける。
✔ 毎月、
自分で購入の判断をしない。
このように、
判断する回数を減らします。
人は、
毎回冷静に判断できるとは
限りません。
・不安なニュースを見た時
・周りが大きな利益を出している時
こうした時には、
判断がぶれやすくなります。
ですので、
迷わなくても続く仕組み
を作るんです。
長期投資で成功する人が、
強い意志を持っているとは
限りません。
むしろ、
強い意志を持っていなくても、
投資が続くようにしている人が
多いんです。
失敗しないためのFP判断⑦ 確認する頻度を決める
投資を自動化しても、
毎日アプリを確認していたら、
不安は減りません。
値上がりすれば、
もっと買いたくなる。
値下がりすれば、
売りたくなる。
そこで、
資産を確認する頻度も、
あらかじめ決めます。
半年に一度。
あるいは、年に一度。
その時に、
✔ 投資目的は変わっていないか
✔ 使う時期は近づいていないか
✔ 資産配分が大きく偏っていないか
こうした点を確認します。
大切なのは、
毎日の値動きを見ることでは
ありません。
です。
「投資の評価額が、
昨日より減った。」
「今月マイナスになった。」
これは、
長期投資の見直し理由には
なりません。
一方で、
・退職時期が変わった
・収入が減った
・家を購入することになった
こうした人生の変化は、
見直しの理由になります。
つまり、見直す基準を、
人生の変化
に置くんです。
失敗しないためのFP判断⑧ 暴落した時の行動を先に決める
どうするか考える。
これでは、
冷静な判断は難しくなります。
なぜなら、
実際に資産が減っている時は、
強い不安を感じているからです。
そこで、
相場が落ち着いている時に、
暴落時の行動を、
先に決めておきます。
積み立てを継続する。」「値下がりだけを理由に
売却しない。」
「不安になったら、
すぐに売らず、数日間考える。」
「SNSの情報だけで、
商品を変えない。」
「生活防衛資金には
手をつけない。」
こうしたルールを、
あらかじめ決めておきます。
これが、
長期投資を続けるための、
大切な仕組みです。
「良い投資計画」の判断基準
それでは良い投資計画とは、
どのような計画でしょうか。
利益が最大になる計画でしょうか。
NISAの投資枠を、
全て使い切る計画でしょうか。
人気ランキング一位の商品を、
買う計画でしょうか。
私は、そうは考えません。
良い投資計画とは、
・暴落しても慌てて売らない
・無理なく積み立てられる
・情報に振り回されない
・人生の変化で、冷静に見直せる
このような計画です。
つまり、
利益が最大になる計画ではなく、
です。
投資では、
利益を完全にコントロールすることは
できません。
相場が上がるか。
下がるか。
何年後に回復するか。
これは、誰にも決められません。
しかし、
自分で決められることは
あります。
・投資する期間
・確認する頻度
・情報との付き合い方
・暴落時のルール
・生活防衛資金
こうした部分は、
自分で設計できます。
これが、FPの判断です。
性格を変えるのではなく、仕組みで守る
先ほど、長期投資に
向いていない人の性格について、
お話ししました。
・完璧主義
・結果を急ぐ
・人の意見に流されやすい
・損を受け入れにくい
しかし、これらの性格を、
無理に変える必要はありません。
心配性の方が、
急に何も気にしない性格になるのは、
難しいですよね。
他人と比べてしまう方が、
明日から全く比べなくなることも、
簡単ではありません。
ですので
性格を変えようとするのではなく、
仕組みで補います。
アプリをホーム画面から外す。・SNSで焦るなら、
投資関連の投稿を見る時間を
減らす。
・暴落が怖いなら、
積立額や株式の割合を下げる。
・商品を変えたくなるなら、
見直す日を年に一度と決める。
・無理な積立をしてしまうなら、
給料日に先に
生活費と貯金を分ける。
このように、自分の弱さを、
んです。
長期投資の成功は、
未来を正確に予測できた人だけが、
手にするものではありません。
予測できない未来でも、
が、成功に近づいていくんです。
これから投資を始める方も、
すでに投資をしている方も、
一度、商品から目を離して、
自分の仕組みを確認してみて
ください。
・生活防衛資金はあるか
・積立額に無理はないか
・暴落しても続けられるか
・他人の情報に振り回されていないか
・見直すルールは決まっているか
この仕組みが整っていれば、
皆さんの長期投資は、
ずっと続けやすくなります。
一番優秀な投資家を
目指す必要はありません。
一番我慢強い投資家を
目指す必要もありません。
目指していただきたいのは、
10年後も、20年後も、
です。
そのために
商品だけではなく、ぜひ、
も作ってみてください。
きっとそれが、
皆さんの将来の安心に
つながるはずです。
迷ったら、プロの判断基準を
このブログで手に入れて下さい。
FP実況中継でした。
